マインドコントロールを受けたこと

就職氷河期と言われた時期に活動をしていた。就職を真剣に考えていはいなかったので、何が合うのか、何をしたいのかわからず、とにかく一部上場企業、大企業を狙い撃ちにしていた。選択の基準は社会的知名度や休みが多そうというもの。とにかく就職がしたかった。大手の名の通った会社に入りたかった。落ち続ける日々が続いた。

そんなある日、日経新聞の優良企業ランキングに載っていた会社を選び、受けてなんとかもぐりこんだ。志望理由は会社案内に掲載されていた事を参考に、面接官に話を合わせ、合わせ、合わせまくって合格した。会社の概要は知っていたが、それが自分に合うのか気にしていなかった。とにかく会社に入りたかった。入らないといけないと脅迫的に思っていた。社会のレールからはずれるのが怖かった。それがいけなかった。入ってからわかったのだが、実際には会社の製品には興味が全く持てなかった。会社の体質も合わなかった。入ってから、わかってしまったのだ。転職が頭の中をよぎるが、日々の業務に疲れ切り、転職活動をする余裕、気力がない。またイヤイヤ仕事をするから全く成果が上がらず、怒られ続ける日々。自信も無くなり、どうしていいかわからなくなった。だから、なんとか会社に残れるように頑張った。軽いリストラをした後にも関わらず、業界は好況であり、仕事はうちなるほどあった。残業の日々。ストレスがたまり、夜遅くにもかかわらず街に繰り出して飲み、食い、遊んだ。給料や残業代は夜の街に消えた。その内、何のために働いているのかわからなくなった。悪いサイクルは加速していった。働くが充実感がない。ストレスがたまり夜遊びに繰り出しては金を散在する。また働く。会社自体に罪はなく、私自身の選択による結果なのだが、どんどん自分を追い詰めてしまった。もっと忍耐強く。もっと耐性が強くなればいいんだと発想を変えた。自分に無理をさせることにした。その為に選んだのが催眠療法とカウンセリング。自分を催眠によって精神的に強くできると思ったのと、生きる事への悩み、答えがないことにカウンセリングを受けて解決しようと思った。ネットでカウンセリングと催眠療法を行う治療家を探した。住んでいる場所からなるべく近いところを探しあてた。今から思うとバカな発想だが、当時は必至だった。通い始めた。カウンセリングを受け、催眠療法も受けた。しかし、いくらセラピーを受けても仕事が合わなければ意味は無い。ついに、ある朝、起きぬけに吐いてしまった。その時に思った、これ以上働いたら死んでしまう。通っていた心療内科で作成してもらった診断書を上司に渡して休養した。もう会社に行かなくていいと、その日、しばらくぶりにぐっすり眠れた。その後がいけなかった。カウンセリングに集中的に通い始めたのだ。自分の心を見つめ変えれば、強くなれると思ったのだ。あまりに自信を失い、周りがほとんど見えなくなっていた。治療家は優しかった。悩みや痛み、苦しみを聞いてくれた。何回も何回も通った。が、しかし効果は現れない。話はするが、頭の中の整理もできなかったし、何も全身がなかった。ひたすら同じところをグルグルと回っている感じだ。焦りが出てきた。私は何をしたらいいんだ。相談をしても何も出てこない。いつの間にか私は相手のペースにはまっていた。また、自信喪失も手伝い、相手を尊敬するあまり、盲目になっていた。操り人形とかしていた。どんどん周りとの関係も無くなっていった。孤立していった。支配的な関係性が加速度的に強くなっていった。依存がどんどん強くなっていった。その人に頼り切る不健全な状態になっていた。もはや信頼というより崇拝している感じだった。だが、そのような関係が続くわけもなく、破綻は目の前だった。だんだん、精神状態がおかしくなっていく私に業を煮やしたのか、相手も態度が邪険になっていく。追い払うような、傷つけることを始めた。最後はひどい態度に耐えかねて逃げ出すような格好で関係は終わった。思い返すと、弱り孤立している人を獲物に狙っている人はいる。そして待ち受けている。最初は優しく甘い言葉をかけてくれる。自信が喪失している状態だとそれが本当にありがたく感じる。信頼し心を開くにつれて、相手のペースで支配が強まる。カウンセリングで悩みや弱みを話しているから巧妙に不安を与えることも可能だ。付き合いが深くなるほど、毒が体にまわるように、どんどんと離れられなくなる。離れようとすると、引き戻される。恐れと不安でコントロールされてしまう。自分と相手の境界が曖昧になり、相手の意思を優先してしまう。自分への評価もどんどん下がる。八方ふさがりにさせて搾り取るだけ搾り取るんだ。今から思っても狂っていた世界だった。夢か現か、現実だったけど、まるで異世界の、夢のような非現実的な体験だった。

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